催眠用語辞典

催眠術を知る上で色々と必要になってくるものに、
催眠術の専門用語があります。
このページでは、私の解釈による、
催眠術の専門用語をご紹介していきたいと思います。
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●催眠術

体の弛緩(リラックス)と意識の集中により、
思考の水準を下げて暗示に反応しやすい状態を作り出す技術です。
エンターテインメント性の高いショー催眠術のことを指します。



●催眠術の科学的なメカニズム

人は何かに意識を集中して力を抜いていけば、
自ずと催眠状態に入っていきます。
これから詳しくそのメカニズムを解説していきます。

力を抜く、すなわちリラックスすると、
危険な状態に対処するために
脳内を常に活性化させている神経伝達物質である、
ノルアドレナリンの分泌量が減ります。

その逆で脳内にセロトニンの分泌量が増します。
セロトニンは脳幹にある松果体でアセチルセロトニンとなり、
睡眠促進物質であるメラトニンを生成します。
人はこの状態が続くと眠ってしまいます。

しかし、先に何かに意識を集中させているので、
睡眠状態には移行しません。

人が起きている状態と寝ている状態の間にある、
深いまどろみの状態となった時、
脳内の物事を判断する領域である
大脳新皮質前頭連合野46野の活動が極端に低下します。

通常暗示は耳から入り、聴覚野、言語野、
と伝わって46野の検閲を受け運動野に伝わって行きます。
しかし、46野の活動が低下しているため、
脳は暗示内容に対する判断ができません。
これが催眠状態です。

それで例えば「椅子から立てない」という暗示は、
直接運動野に作用して「椅子から立てない現象」として現れます。



●ショー催眠術

催眠術と同義語です。



●ステージ催眠術

ステージの上で行う催眠術です。



●催眠心理療法

人の心をケアする催眠術です。
依頼者自身の中から、
自分を信じ愛する「気づき」を誘発し、
自立するお手伝いをしていきます。
カウンセリングを含みます。



●カウンセリング

依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、
専門的な知識や技術を用いて行われる援助のことです。



●暗示

潜在意識をコントロールする力です。



●暗示感性

人は誰でも暗示に反応する感性を持っています。
この感性を暗示感性と言います。



●被暗示性

暗示感性と同義語です。



●催眠状態

起きている状態と寝ている状態の間にある、
深いまどろみの意識状態です。
人は催眠状態になると暗示に反応しやすくなります。
変性意識状態やトランス状態は同義語です。



●変性意識状態

催眠状態と同義語です。



●トランス状態

催眠状態と同義語です。



●顕在意識

人が起きている時の意識状態です。
この状態では理性や知性や思考が活発で、
その全てが自分で意識できています。



●潜在意識

人の思考が寝ている時の意識状態です。
本能や感情や感覚が活発で、
通常自分ではコントロールできません。
無意識的な意識領域です。



●ラポール

信頼関係という意味です。
被験者と術師が深い心の交流をすることによって、
被験者は心を開きやすくなるので、
催眠状態を誘発しやすくなります。
催眠術にも催眠心理療法にも共に必要なとても大切な技術です。



●カウンセラー

カウンセリングを行う人のことを指します。



●カタレプシー

体の一部が硬直し、
受動的にとらされた姿勢を保ち続け、
自分から元に戻そうとしない状態です。
車でエンジンを始動させる前のセルモーターの役割に相当します。
催眠術を掛ける初期の段階で起こす、
火種となるのがこのカタレプシーの誘発です。



●機微

表面からは知りにくい微妙な心の働きです。



●視野狭窄

視野が周辺から狭くなり、
1つのものしか見えなくなる状態です。
催眠状態に入るとこの性質が強くなります。



●無意識的迎合性

無意識のうちに催眠術師の気に入るように、
自分の意見や態度を変えること。
一度催眠術に掛かると、被験者にはこの性質が強くなります。



●催眠導入

本格的な催眠状態に入れる前に、
被験者の興味や安心感や信頼感を得るための工程です。



●ヒューマンブリッジ

椅子と椅子の間に空間を作り、
仰向けにした被験者を一本の橋のようにして乗せる技術です。
棒のように固まった被験者の腹部に、
別の人を座らせたり立たせたりしても、
被験者の仰向けになった姿勢が崩れることはありません。



●予備催眠

催眠術ショーやテレビの催眠番組などで、
絶対に外すことが出来ない場合、
あらかじめ被暗示性の高い人に深い催眠術を掛けておいて、
本番で様々な催眠術を即座に表現できる状態を作っておきます。



●指のくっつきテスト

両手を硬く組んで2つの人差し指を立てて離し、
人の肉体の構造上の性質を利用して、
2つの人差し指がくっついていく過程の中で、
暗示に反応させて両手を外れなくする技法です。
この技法は直接被験者に触れることがないので、
100人の前でも200人の前でも行うことができます。
被暗示性テストとしても良く使われています。



●被暗示性テスト

被暗示性の高い人は催眠術に掛かりやすいので、
ショー催眠を行う場合、
指のくっつきテスト等でチェックして、
反応の良い人にステージに上がってもらいます。



●凝視法

1つのものを見つめさせることにより、
自分が意識できる顕在意識をその1点に集中させ、
催眠状態へと誘導する技法です。



●驚愕法

何らかの方法で相手を瞬間的に驚かせ、
顕在意識の働かない一瞬のうちに暗示を与え、
催眠状態へと誘導する技法です。



●イメージ法

被験者のイメージ力を使って、
深い催眠状態へと誘導していく技法です。



●深化法

催眠状態を深めてより暗示に反応しやすくする技法です。



●禁止暗示

○○ができない!!と、
通常では普通に出来ることを出来なくする暗示です。



●軽トランス

第1段階目に入っていく催眠状態です。
別名、運動支配域とも言われています。



●運動支配

椅子から立てない、携帯電話が重くて持ち上がらない、
前に歩けない、机から手が外れない等の
運動系を支配する催眠術です。



●中トランス

第2段階目の催眠状態です。
感覚支配・味覚支配・感情支配がこの段階で実現可能となります。



●感覚支配

被験者の体の感触を鈍感にしたり敏感にしたりする催眠術です。



●味覚支配

水をビールにしたり、わさびを甘くしたり、
被験者の味覚をコントロールする催眠術です。



●感情支配

あるものが好きになったり嫌いになったり、
笑いが止まらなくなったり、
悲しくて涙が止まらなくなったり、
被験者の感情をコントロールする催眠術です。



●回頭法

被験者の頭をグルグル回して、
催眠状態を深めていく技法です。



●深トランス

第3段目の一番深い催眠状態です。
ここでは、記憶の支配・幻覚支配などが実現可能となります。



●記憶支配

被験者の記憶の内容を書き替えることができる催眠術です。



●健忘暗示

ものを忘れさせる催眠術です。
数字の5だけ忘れてしまうとか、
自分の名前を忘れてしまうなどの催眠術です。
後催眠暗示とセットで使うとかなり効果的です。



●後催眠暗示

被験者を深い催眠状態まで誘導し、
「目が覚めて○○を、見たり、聞いたり、触ったり、嗅いだら、こうなる」と、
あらかじめ暗示を与えておき、
催眠術の覚醒後、その現象を起こさせる時限爆弾のような催眠術です。



●ヘッドアップ

人は上を見ながら物事を思い出そうとすると、
思い出しにくくなる性質があります。
これを行う技術をヘッドアップと言います。



●幻覚支配

幻覚や幻影や幻想を見せることができる催眠術です。
街を歩く人が皆、裸に見える!とか、
あなたは今、スカイツリーのアンテナの天辺に立っていますなどの、
被験者に幻を見せる催眠術です。



●ミラーリング

まるで目の前に鏡があるかのように、
被験者に催眠術師と同じ動きをさせる催眠術です。



●フリーズ

催眠術師がこのフレーズを言うと、
被験者がマネキン人形のように固まり、
その間の記憶を全て忘れるという催眠術です。
後催眠暗示の一種です。



●無言法

催眠術師が何も言っていないのに、
被験者を深い催眠状態に落としてしまう催眠術です。



●瞬間催眠術

凝視法や驚愕法などを使い、
一瞬にして被験者の理性や知性や思考を枯渇させて、
深い催眠状態へと誘導する技法です。



●調整暗示

催眠療法のための暗示で、
被験者がこうありたいという理想の姿を暗示する技法です。



●覚醒法

催眠状態から目を覚まさせる技法です。
意識が自分の内に入っていくと催眠状態になります。
その逆で、意識が自分の外に向くと覚醒していきます。
ただ、催眠解ける!!と暗示する覚醒は、
車でエンジンが掛かったまま信号待ちで止まった状態です。
アクセルを踏むとすぐに発進することができます。
真の覚醒とは被験者の意識を自分の外に向けさせます。